オナジマイマイらしきものを一週間ほど飼育し食べる
マイマイ
のんびりゆったり、愛嬌のある外見、つつくとすぐに殻の中に引きこもる、何とも言えない魅力であふれているカタツムリ。(生物学では、マイマイが和名)そんなマイマイをちょっと調べてみました。
マイマイの特徴
- 実は夜行性(天敵を避ける、乾燥を防ぐ、夜間も触覚や嗅覚を使って制限なく行動できる)
- トカゲみたいに危うくなったら尻尾を切る種もいる。(自切)
- 広東住血線虫※の中間宿主 など
※アフリカマイマイの移入とともに日本国内に広がりつつある。成虫は、ネズミの体内で産卵、孵化した幼虫がネズミのフンとともに外へ。幼虫はナメクジやマイマイなどの体内に侵入、成長。寄生したカタツムリなどがネズミに食べられ、再び成虫。これを繰り返す。また、人などに感染した場合成熟することができないが、最終的に中枢神経に移動して線虫は死亡。好酸球性脳脊髄膜炎などを引き起こし適切な処置を行わないと最悪死に至る。
へ~自切する種もいるんだなあと思いました。そんな予備知識を身に着けていざ採取へ!!
いました。いました。雨上がりの夕方くらいにセメントから溶け出しているのを殻のために食べてきているのが…
右巻きか左巻きかは手をグーにしてやると分かりやすいです。
これを上のマイマイに当てはめると右巻きです。これで、ヒダリマキマイマイは論外になりました。からもそんなに高くないから、ニッポンマイマイも違うなあと思い、殻の大きさを計ってみると1~2cmくらいだったのでオナジマイマイかなあと…
もし違ってたりしたらコメントしてください。
さて、とりあえず捕獲しとかねばと。
弁当箱のタッパーしかなかったので水洗いして落ち葉が好きらしいので落ち葉と乾燥防止に生草。
家に持って帰って、油性マジックで落書きしてみます。(実験)
ぬりぬり…これを
ぬれた指でこするだけできっっっっっれえええええいにとれるんです。すっげええええええと感動しました。これのカラクリは、殻にちっっさい溝があり、汚れの下に水が潜り込むような感じになって溝を流れていとも簡単に汚れがおちるんだとか。この仕組みが家の壁とかにも使われているらしいです。恐るべし、マイマイの殻。
あ、広東住血線虫の中間宿主なんで手は洗剤で丁寧に洗って、調理器具とかも煮沸消毒を忘れずに。
今回は海苔のプラスチックケースで飼うことにしました。こうしてみると、やっぱりザ、スローライフって感じに思えます。
3日目くらいまでは、排せつ物が黒かったですが4日目から緑化し始めました。見たらわかる、キャベツやーーーん。
これで腸内はセメントやらのわけのわからないのは多少は残っているかもだけど、安全レベルまで来たと思います。結構黴臭くなるので一日一回はキャベツなど変えたほうがいいかなあと思います。
ということで、
ゆでてみる。脚の部分からぬめりがすっっっっごい。なんじゃこりゃと思いました。
つまようじとか使わなくても手だけでトゥルんっときれいに取れました。(水からいれて強火で8分しました。)こんな構造になっているんだなと少しばかり眺めていました。塩でもんでぬめりをとっていたら、もうここまで来たらエスカルゴつくっちゃろしか思い浮かびませんでした。
上から順にバジル、ネギ、大葉です。刻んでバターとあえました。これをもっかい入れなおしたマイマイの殻のところに塗りたくる!!(足だけ入れて、渦巻いてるところはオリーブ油で焼きました。)殻の中にも入れときました。これをいったん冷蔵庫で冷やします。
バターが固まると十分らしくあらかじめ予熱しといたオーブンへ投入!!盛り付けて
かんせーーい!!
うずまきをぱくり。うーん香ばしい。砂とか入っててじゃりじゃりしてないかなと思いましたが、さくっさくっとしていてクセも全くない。大葉にくるんで梅と一緒に食べるとすっごく合いました。お次は、
大葉ソースカルゴ。足の旨味がよわい。触感はプリっコリ。
お次は王道のバジル。ぱくっってええええええうわあ!美味い。これはマイマイの旨みというより食感を楽しむ品物なんだと食べた瞬間そのように感じた。ガーリックも効いてて最強コンビ!!なるほどーーー。
最後は、
ネギソーカルゴ。うん、やっぱりマイマイ自体の旨味はよわい。おいしかったけどさっき食べたほうが正直、感動レベル。
ということで、マイマイ自体の旨みは弱いけれど、食感がプリコリでそれを生かすのには、ねぎ、大葉、バジルの3つの中だと僕はバジルが圧倒的にマッチするなと思いました。逆に言うと、クセがなく主張してこないのでどんな料理にも合うんだと思います。
おわり