近畿最高峰 八経ヶ岳 ソロ
内容はこんな感じ。
- 用語解説
- 6:25(起床)
- 7:04(起床…2度目)
- 9:15(出発)
- 11:05(看板)
- 11:52(道の駅)
- 12:12(GSとのやり取りで心の炎がメラメラ)
- 13:59(標識)
- 14:04(あまご)
- 14:22(ふわり葉)
- 14:36(むすび休憩)
- 15:36(そろそろ登山口)
- 15:54(登山口着いたー)
- 15:59(橋)
- 16:12(誰かがでぽってるやつ)
- 16:21(足場の悪いところはロープ)
- 16:29(行動食)
- 同上時間(いったん振り返る)
- 16:38(ごみを拾う)
- 16:45(出合)
- 16:49(雪ちょんちょん)
- 16:51(コケを見て気持ちをニュートラルに)
- 17:06(ぽちっと)
- 同上時刻(反射材)
- 17:08(ヘッドライト装着)
- 17:59(くっそうれしい)
- 18:05(階段すべすべマンジュウガニ)
- 18:21(看板)
- 19:03(弥山小屋着)
- 19:13(山飯)
- 19:39(あたり散策)
- 1:35(テントやばっ!!寒すぎ)
- 1:43(ひたすらお湯沸かし)
- 1:55(トレぺ)
- 5:26(2Lペットボトルフリーズ)
- 5:51(かぼちゃスープ)
- 6:13(山頂トライ)
- 6:15(いざ、八経ヶ岳へ)
- 7:32(弥山山頂)
- 7:34(弥山小屋拝見)
- 8:00(テント撤収)
- 9:10(ぱりん)
- 9:41(重ね石)
- 10:05(下山)
- 10:10(タラノキ&グミの実)
- 10:12(チャリ回収)
- 10:17(山肌)
- 16:05(無事帰還)
用語解説
まず、今回出てくる登山用語の解説をしておきます。デポというのは(←クリックすると出てくると思う)です。ラク―というのは(同上)です。鉈目というのも(同上)です。
それでは、開幕。※今回は音声付きの動画も入れてみました。音量MAX をお勧めします。途中アラームが鳴って分離したので結合してアップロードしようと思いましたが圧縮などの知識がまだ皆無なのと、それでもアップロードしようと試みましたが100時間を超えるとか出てきて、意味不明だったので、匙を投げ、①②と分離したまま今回はアップロードしました。全くの初心者なので、温かい目で見てくれると幸いです。グーグルマップ↓
6:25(起床)
11月下旬の三連休。ピピぴいぴぴっぴぴ!!!!耳元で鳴り響く鋭い音。そう、それは携帯のアラーム。るばめばるは、まだ寝ぼけており手探りで携帯のアラームを消した。部屋には干し柿を干しており、戸を閉め切ってしまうとカビが生えるみたいなので、戸は開けっ放しだ。そこから秋風が迷い込んで入ってくるせいか寒くてついつい2度寝してしまいそうな気持を抑え計量カップで米をすくう。それを釜に入れなおし恐竜の手でかき回す。とぎ汁は栄養があるのでネギの鉢へばらまく。炊飯器に入れスタートボタンを押して再び巣に戻っていった。
7:04(起床…2度目)
ピピ―。ピピ―。炊飯器が米炊けたよ。と教えてくれる。るばめばるは、背伸びをして炊飯器を開けてみた。びゅわー。戸を開けて寝ていたせいか、めちゃくちゃあったかかった。冷蔵庫からキムチを取り出し朝食を済ませ、身支度、スマホゲームの今日のミッションだけとりあえず済ましアイテムを回収しておく。大目に炊いていたので、おむすびにしてこれからの行動食兼、日常食にする。あっちについてから米から炊くと燃料も時間もかかるので、それらの省略と時期も秋なのでそんなに早く腐らないかとるばめばるは考えていた。
9:15(出発)
スマホゲームのミッションがなかなか終わらず、時計を見ると短針と長針が水平になってるではないか!とるばめばるは、驚く。仮想空間から現実空間へ瞬時に帰ってくる。背中にザック、両手に2L水ペットボトル、i camp テントを持ち駐輪場へ急いだ。チャリにたどり着き荷台のところへ両手荷物を100均で買っておいたロープひもでぐるぐる巻きに縛っておいた。サドルをまたぎ、いざ出発!!!えぇと、とりあえず川沿いに沿っていくんだったよな。るばめばるは以前、人工海水にスマホを落としてしまい、どこに行っても圏外状態なのである。そのため、行く前にグーグルアースで登山口までの約70kmの道のりを昨週の空いた時間を使い短期記憶から長期記憶に落とし込んでいたのである。予習済み、予習済みと思いながら、答えの筋道を順に追っていくとそこにはこんな文字が。
11:05(看板)
世界遺産・吉野大峰の看板を発見した。ふう。と、るばめばるはアリがアリジゴクから逃れたような安心した気持ちになった。
11:52(道の駅)
今度は、道の駅にたどり着いたみたいだ。ここで、少し休憩したいところだが、秋は暗くなるのが早いし、さっさと今日泊まる弥山までついておきたいという気持ちでいっぱいなのでそのままお別れをした。じゃあね道の駅と。
12:12(GSとのやり取りで心の炎がメラメラ)
あれ、この道であってるっけ?答えの道筋がかすれてきた。るばめばるは、記憶が曖昧になってきたので、近くにあったガソリンスタンド(以下GS)によってみた。スタッフさんに「すみません。ちょっと、道を尋ねたいんですけど…」と人見知りのるばめばるは、聞いてみた。すると、「いいですよ。」とスタッフ。「国道309号線はどうやって行けばいいですか?行者還(ぎょうじゃがえり)トンネルに行きたいんですが…」とるばめばる。「行者還岳のこと?いやぁ無理だと思うよ。行者還岳はすごい山の中にありますよ。」とスタッフ。「えっと、309号線はどうやっていけば」と同時に、「あ、309号線はこの道をまっすぐ行って山の奥のほうへ行きたいんなら左に曲がるといいですよ。」とスタッフ。「ありがとうございます。」とるばめばるはお礼をってその場を後にした。内心「無理とか言いよったなぁ。絶対に行っちゃろ。」と火に油を注がれました。そのまま、メラメラ燃えたままるばめばるは、青々とした空の下で、やっと見つけてやったぜ309号線!!と看板標識を発見しました。しかし、よくみるとまだ30kmもあることに気づく。さっきまでメラメラ燃えている炎が絶えそうな気持ちになった。そんな気持ちをどうにかマインドコントロールでぼかしながら、再びサドルをまたぐ。
13:59(標識)
標識が見えた。
見てみると、気温は5℃。見上げてみると曇もどんよりしている。ふう、今さっきまでせっかく上ってきたのに今度は下るのか…寒くなるしなんか嫌になってきたなぁ。もう帰ろっかな。るばめばるは、さっきぼかしていた気持ちが顕わになってくる。しかし、GSでのやり取りが思い出され、一人で来ているので途中リタイアなんてできないのはもちろん知っており、この計画もそれまでの努力を水の泡にしたくない気持ちが勝り、再び操縦席へ移動する。
14:04(あまご)
わぁ、きれい。
あまごを見るだけで癒され再びペダルをこいでいく。
14:22(ふわり葉)
川沿いをえっさかほいさかこいでいると年配のおじさんが脚立カメラでレンズを通して見下ろしていた。いったんペダルを漕ぐのをやめ、川をのぞいてみる。そこにはどこか閑寂さを感じられるような中にふわりと宙を舞いながら川に着地していく葉。
よく見ると大きな川魚が優雅に泳いでおり、言葉を失いそうになった。
14:36(むすび休憩)
あれ、そいえば昼飯食ってなかったなぁ。と思いザックの中から今朝作っておいたおむすびを取り出す。
遠くにひっそりと白髭を纏って待ち構えている姿を見上げながら食べる。あれが今から登る山なのかな。とか思いつつ。
15:36(そろそろ登山口)
グーグルアースで予習していたゴールにたどり着いた。たしか、この上に行ったら、有料駐車場になって車だと1日1000円なんだよな。でも、バイクまでは料金表書かれていたけどチャリは載ってなかったけど安定のここにデポっておきますか。とるばめばるは予習していたことを思い出しながら実行していく。
この看板、なかなかいいこと書いとるなあ。逆に言ったら、無料で停めたい人はここのスペースで停めといたほうがいいよ。って言ってるみたいなもんだもんね。とるばめばるは思い、看板前は邪魔になるのでこの看板のすぐ横の空いたスペースにチャリをデポる。
空気入れやパンク修理材、ヘルメットなどできる限りこれからの登山の安全性を高めるために何度ももう聞き飽きただろうがデポっておく。
15:54(登山口着いたー)
7分くらい歩いただろうか。ついに行者還トンネル兼登山口(標高1200mかそのくらい)に到着した。GSのスタッフに言ってやりたい。登ってやったぞと。登山届がありその中に丁寧にボールペンと記入用紙があるので書いてボックスへ入れておいた。
ちなみに、登山届について、下山して警察に電話するのは任意だそう。なお、登山届は捜索願が出されてはじめてつかわれるみたい。
15:59(橋)
橋にただりついた。これは、登山情報サイトで見たことあった。スマホの画面上で見るのと本物を見るのでは、木々から伝わってくる脈うつ鼓動や実際に感じている体感温度、等々全くの別物だなとるばめばるは感じた。
嬉しくなって、るばめばるはピースをしているみたいだ。
16:12(誰かがでぽってるやつ)
誰かがデポっているのを発見。なるほど、レジャーシートでぐるぐる巻きにするやり方もあるのかと思った。
すぐ後に、登山帰りの人々と軽くあいさつしたり「これから登られるのですか。お気をつけて。」などと炬燵に潜り感じる温かさよりはるかに暖かい言葉をもらったりしてうわぁ、めっちゃかっけえと思った。
16:21(足場の悪いところはロープ)
足場が悪いところではロープがある。これはあくまで補助的に使うということを見たのでそのように実際に使っていった。
16:29(行動食)
レーズンを食べた。幼かったころはこれめっちゃ嫌いで食べなかったのになあ。と思いながら。
こうしてみると、手の中にあるレーズンが小さなコオイムシのように見えてきたけど、気のせいだろう。
同上時間(いったん振り返る)
後ろを振り返ってみた。四方八方山に囲まれていてよくこんなところにきたもんだなとるばめばるは感じた。
16:38(ごみを拾う)
飴ちゃんの袋が落ちていることに気づく。難分解性で動物などが誤って食べてしまう恐れがあるなあとるばめばるは思ってザックを開けごみ袋へ入れておく。
決してごみを拾いに来たわけではなく、こんなちょっとしたことだけでも自然に貢献することができたという喜びを感じることができる満足感に浸りたいだけなんだと思う。
16:45(出合)
出合という合流ポイントについた。もうだいぶ暗くなってきて弥山に向かおうとしたとき何者かの悲鳴が聞こえる。瞬時にびくっとし、悲鳴の先を凝視してみると全身黒い毛でおおわれていて頭には2本の立派な角が。鹿だ。宮島や奈良公園でかわいくしているだけで鹿せんべいが舞い降りてくる鹿とは別格のオーラを放っているように感じられた。彼は一瞬こちらを振り向き薄暗い森の中へ消えていった。おそらく先ほどの鹿が食べていたのであろう。正直言ってめちゃくちゃ怖かった、とともにこれを鉈目(登山道をわかりやすくするため鉈等で木に傷をつけ目印にしていること)と見間違える人もこの先いるだろうなあ。と、るばめばるは思った。
16:49(雪ちょんちょん)
木についている雪をちょんちょん触ってみる。
触れたら壊れてしまいそうだったが意外に頑丈だった。
16:51(コケを見て気持ちをニュートラルに)
だいぶあたりは暗くなってきた。熊でもでたらシャレにならんなと思った。
こういう時はコケでもみて気持ちをいったんニュートラルにする。
17:06(ぽちっと)
タッチしてみたけど、なんの変化もなければ何してんだろう、こんなところで。と、思うのであった。
同上時刻(反射材)
弁天の森のようだ。柱の上に黄色は反射材で光で照らすと返事をしてくれる。
17:08(ヘッドライト装着)
ヘッドライトを装備する。早めに点灯しておく。気持ちも少し点灯して、これだけで精神的ダメージも減少された。目から入ってくる太陽光などの光と気持ちは相関関係があるのかもしれないと、るばめばるは感じた。
17:59(くっそうれしい)
なんじゃこりゃあ!と驚いた。どうやら、誰かがデポったまま風でたなびいたままこの寒さで凍ってしまったのだろう。でもね、一人真っ暗山の中、なぜか人間によるもの、(それがたとえ飴ちゃんの袋ごみでも)を発見しただけで、何か大事なものを発見した時の喜びまたは、安心感に勝るくらいの気持ちになるもんなんです。
なのでめちゃくちゃうれしかった。
18:05(階段すべすべマンジュウガニ)
階段を上る。だいたいこのような階段があるのはすぐ近くに山小屋あるいは登山口といった何かしらがあるもの…
18:21(看板)
看板が私はあなたたち登山者に道案内の助けになるためにここにいるのです。なので寒いという感覚なんてこれっぽちもありません。と訴えかけてくるような強さを感じられた。
19:03(弥山小屋着)
弥山小屋についたが、そっちのけでテントをすぐに張った。テントに入ると無風なのでそれだけで天国だと感じた。ふう、とりあえず生きとる。疲れたぁ。とるばめばるは、思った。
でも、些か地面に接しているところがエアーマットを敷いていてもじわじわと攻めてくる寒さ。寝袋は中に入るもんだと思っていたが、寝袋さえもマット代わりに、そのたもろもろレインウェアなどの装備しまいにはザックを敷いてその上に足を延ばす。こうでもしないとほんとにまずい。
19:13(山飯)
お待ちかねの山飯。周りはかっちんこっちん。ドラゴンが火を噴くなら、今なら氷だして対抗できるくらいの吐息。
標高約1890mでも余力ありありのパワーの炎。
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海藻汁とおむすびでねこまんまを作った。コッヘルが焦げないし体もあったまった。
19:39(あたり散策)
一息ついたるばめばるは、あたりを散策してみることに。
向こうにうっすら見えるのが弥山山頂(標高1895m)につながる鳥居。ピースしているということはうれしいの証。
1:35(テントやばっ!!寒すぎ)
20:00から寝たがこの通り、襲撃してくるので全く寝られず体操座りで足はザックの中に避難させていく。
1:43(ひたすらお湯沸かし)
1時間おきにお湯を沸かしてはテントの中に入れ込む作業をして、寒くてやってらんねえと思う直前で粕汁をおむすびでねこまんまを挟んでいった。
1:55(トレぺ)
トレぺ(トイレットペーパー)でコッヘルを拭き、また例の作業。
何しに来てんだが…とるばめばるは思うのだった。
5:26(2Lペットボトルフリーズ)
2Lペットボトルの水がフリーズした。
ここは冷凍庫かよ。思った。
5:51(かぼちゃスープ)
朝飯にかぼちゃスープで体をあっためた。
6:13(山頂トライ)
近畿最高峰山頂トライを試みる。不要なものはテントの中にデポる。
中身は非常食などを入れておいた。
6:15(いざ、八経ヶ岳へ)
弥山をデポる。
行くぜ。
文章と画像で伝えていくこともいいですが、動画のほうが少しでも臨場感を味わえるかなと思いまして動画でご案内します。
山頂で3人組の方に撮ってもらいました。
八経ヶ岳から弥山の風景↓
7:32(弥山山頂)
弥山山頂1895m。弥山の鳥居からすぐすぐ着きました。
7:34(弥山小屋拝見)
弥山小屋を拝見した。めちゃくちゃあったかそう。奥のほうでコーヒーをすすっている人がいました。
8:00(テント撤収)
撤収した。この雪の上で夜格闘していたのか。鳥の巣みたいになってるなあ。
9:10(ぱりん)
水たまりっぽいところで氷板を持ち上げた。そのまま人がいないことを確認して、パリン。なんという爽快さ。
その後下り道で落石(といっても小さな石)があり登山者が「ラク―、ラク―」と叫んでいた。実際に目の当たりにしたのは初めてだった。
9:41(重ね石)
重ね石を発見した。
10:05(下山)
無事登山口まで下山。ありがとうございました。
10:10(タラノキ&グミの実)
チャリンコを回収途中に干上がっていた川をのぞいてみた。そこにはグミ(写真左下の赤い実)タラノキ(写真上側のとげとげした木)がひょっこりと顔をのぞかせていた。
10:12(チャリ回収)
デポっていたチャリも無事回収。待っててくれてありがとう。
10:17(山肌)
下るだけだが、むちゃくちゃ寒い。そして何とも言えない山肌。
16:05(無事帰還)
生きて帰ったああ。と思った。いい経験だった。
帰ってからは、ひたすらお手入れ…をした。
おわり
おまけ
今回行く前までは人工海水に落としてどこに行っても圏外状態(なので、グーグルアースで暗記していたんですが)でしたが、今回で雪に接触したせいかびっくり△が…こんなの出るんですね。
最後まで見てくださりありがとうございました。