るばめばる

カエルみたいな目

イネゴチ

目次

 

イネゴチのイメージ

イネゴチは富山ではイナゴチ、広島ではスゴチと呼ばれていたりする。コチは単純に骨っぽいことの骨「コツ」がなまってコチとなったり、聖徳太子が持っている笏「しゃく」(後ろにカンニングペーパーを忍ばせているとかいうあの木の板)に似ていたりなどいろいろ諸説あるみたいですが、牛の尻尾にそっくりなので牛尾魚(読みはぎゅうびぎょ)でコチを表したり、逃げるときに飛び跳ねて逃げることから魚辺に踊る=鯒とかいてコチと表現する。海底で目を伏せているように見えることから鮲と書いてコチと読んだり。

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両眼間隔(両眼の縁の最短距離)は狭くて眼径(眼の直径)より短い。比べてマゴチは両眼間隔のほうが眼径よりも長い。そのため、イネゴチはマゴチと比べて上から見ると、目が大きくカエルみたいな目をしている。イネゴチは、前鰓蓋骨にカサゴの鰓蓋にもあるようなとげとげしている棘を2~3本纏っている。カサゴ亜目に属しているからなのだろう。そうだとしたら、刺さるとカサゴ特有のあの、ペンチで指をずっとつぶされるような痛みの毒をもっているかもしれませんね。(カサゴには何度か刺されたことあり、イネゴチにはまだないけどそんな気がする。)背鰭と臀鰭(しりびれ、または、でんき)の軟条数はともに11本あるのでイイネ。と覚えると忘れないかもしれません。体の背側面は暗褐色で、(死ぬと写真みたいな色に変わりますが)

5本の幅広い暗褐色帯と多数の黒点がある。メゴチだと斑点が体の前半に密集しており後半は少ない。イネゴチは全長50cm近くになる。その過程にベラなどと同じく性転換をする。(といっても、ベラは雌性先熟型「雌→雄」で後に一夫多妻制のよくいうハーレムを形成することになるけど、コチ(ニモで有名なカクレクマノミや、クロダイまたの名をチヌなんかも)はその逆で、雄性先熟型「雄→雌」で現在の日本で採用されている一夫一妻制に近い。)この雄から雌への転換は3~4歳(時に6歳も)、尾叉長35cm~45cmの成長段階で起こりそれ以降は全雄になる。3歳で約30%、4歳で先にいったん全雄になり、(0~2歳は雄でも雌でもない状態…といっていいのかどうなのかは知らないが卵巣精巣はあるのだが発達してない状態なイメージ)4歳で20%、5歳で85%、6歳で100%性転換する。

 

捌く前に包丁を研ぐ

これを捌いていていくのだが、出刃包丁が錆びていた。 

なので、研石を水にデポっておく。

作業台にするための板ないかなぁと探していたら、トラクターを田んぼに入れてる時に使う橋の隙間にあったのでこれでいいわ。と思い、これを作業台にした。

というわけで、イネゴチを捌く前に包丁を研いでいく。まずは錆びを紙やすりで落としていく。

紙やすり(耐水)だけでも結構きれいになる。

背の部分なども忘れないように

だいたいこのくらいでいいや。

↓陽

↓陰

下準備が終わると、研いでいく。

手先で刃の鋭さを感じながら

出刃だと研石と刃の角度は鈍角くらいがいい。

 

イネゴチを調理していく

いい感じに仕上がったので、イネゴチの鰭をハサミで切断していく。鰭を残しておいてガイドラインにするのもアリだと思いますが、今回は切断するやり方で挑んでみた。

うろこを取っていく。(刺身にするときはうろこ別に取らんでもよくない?って後々気づき鱗を取らずにしてみたけど、全く問題なかったので、する必要ない。)

ていうことでこの作業はカットおk。(刺身の場合はね)

肛門から刃先を入れそのまま頭部までレッツゴー。

中身はこんなかんじ。

ハラスの部分がエビのようなぷりぷり感に驚かされた。

皮をびーーーーじーーーーーって剥いでいく。

 つまみぐい 姫立花(ひめたちばな)ことキンカンをしぼって

くっそうめー。夏が旬なんだけど、今冬なんですけどーーーーーーー。

ハラスのとこなんかもう身がぷりっぷりっ。で、ぶんたまげるわ。

盛り付けはこんなかんじ。

後日もっかい捌く。(後日のほうが銀皮が残せた。)

でびらもついでに捌いた。外から攻めると包丁が下に潜り込んでいきがちなので

真ん中から攻める中飛車がいいことに気づく。

でびら2匹目は一直線中飛車

でびらは余った小麦粉からピザ生地つくりーの

白いほうは味噌マヨからし入り

赤いほうはケチャップ

↑作ってからちょっと用があったりなどで数日たちいの焼いたから生地がふんにゃふんやのやる気なし状態。ラーメンでいう麺の固さが粉落としの真反対、しおれ茎。

でびらのほねせんも

変わらぬおいしさ、見た目もスケルトン的ストラクチャー。

そういえばイネゴチの刺身は

タンパクでクセがなくハラスの部位がぷりぷり始まり尾に近づくにつれ弾力がつよくなる印象。ハラスの部位がいっちゃんさいきょーーーーーーーすぎた。

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