るばめばる

🦐ヤドリ🐝と虫卵

5月28日(火) ☔

飼育班の生簀からクエを12匹貸していただいた。その前に、クエの移し替えの手伝いをした。傷ついていたり、変形しているのもやはりいた。そんなのはサンプリング用に恐らく使われるのであろう、ベランダ水槽に移していた。

12匹丸形水槽に移すと密度が半端じゃなかった。東京のスクランブル交差点くらいかなぁ。なんちって。でもそのくらい。200か300(L)に8匹。なぜこんなことをするのかというと(目的は)、ハダムシの虫卵を採集するため。換水口にザルとその上にフィラメントシートみたいなのを設置している。ここに虫卵が絡まって回収できるという寸法である。

それが終わり、レポートをまとめると、筋エビを採取した。海でフロートやロープ周りをガサガサ。フロートよりロープの藻がたくさんあるようなところのほうが多く採取できた。(のはなぜだろう?おそらく、フロートだと海面上に出てしまうとか何かしらの理由があるのだろう。なに自問自答みたいなことをやってるんだろう?)

採取した筋エビには3/31の割合でエビヤドリムシに感染していた。先日も、1/11くらいの割合だったのでだいたい10匹中1匹の割合で感染しているんだろうなぁ。

 

エビヤドリムシはこの前はイボチになってるところをはぐってみてそれを固定したけど、どうやらエビごと固定したほうがいいみたい。(なぜかというと、宿主であるエビも分かるため。)寄生虫はそれ自体ももちろん重要だけど、背景にいる宿主も重要なのだ。そうはいっても、まだ生きてるんですけど。そのまま固定するみたい。

 

70%エタノールに入れたすぐはまだ生きていたけど、どのくらいだろう?30秒ほどしてしっぽが丸まり、2分後くらいには完全に亡くなっていた。

 

余った筋エビの中から、5匹引っ張り出してタッパーへ。フィラメントシートみたいなのに虫卵をセッチング。これを筋エビが食べるのかどうかという実験も始まった。

肉食性なので、食べても驚かないけど、食べるのかどうなのか。今日は結局食べてなかったけど、夜行性だから夜にどうなってるのかぁ。

ちなみに食べたらなんのメリットがあるのかざっくりいうと、魚の肌に寄生するハダムシが増えにくくなるということだ。(完全に根絶とまでは生物経由なのでいかないと思う。)アミメハギで同様の実験が行われたみたいだけど、食べ終わってフンとして排出されたハダムシはまだ威力を発揮したらしい。水槽内だと効果は工夫次第でどうにかなるとは思うけど、海で利用するなら、効果アリだと思う。生け簀網から取り除いてそれが漂って網以外のどこか遠くへ旅へ出かけるはずだから。

パワポ制作では、もはや自由に作っている。3Dモデルというのがあり、今までは目もくれなかったけど、試しに使ってみると案外、意表を突けそうだなぁ。と思っている。どっちに転ぶかは知らんけど。

(c)rubameabru