るばめばる

寄生虫をNHKDにプレゼントした

5月30日(木)☀

ルーチンした後に、昨日保管しておいたフサゴカイ。半日でもう住処を形成しかけていた。はっや。

まだ、ホヤなどの低生成物から集めていないのもある。このバケツのまま(エアレーションした状態で)保管すると(半日でも)めちゃくちゃ臭くなったりフサゴカイが解けたりするらしいので、海水を常に流すようにして換水している状態にしていた。

ホヤなどをピンセットで取り出すんだけど、これ昨日より磯の匂いが倍増していた。ヘドロと乾燥しかけの打ち上げられたアカモクを足して2で割ったような匂い。それが、ピンセットでフサゴカイをとるために気づいたら目の前にいるという距離なのでその匂いがダイレクトにやってくる。(時間がたつと不思議なもんであまり感じなくなるんだけど…)

ガラスで圧平する。このときにフサゴカイがつぶれない(殺さない)程度に指の肉を挟み込め隙間を開けてあげる。でも、感染しているかどうかわかる具合に。

120匹中8匹感染していた。フサゴカイにも個体差があって、中が黒かったり、緑っぽかったり、卵も地であったりとかさまざまであった。大体の傾向としては、

  1. 卵を持っている個体は感染が少ない(寄生虫が入るスペースが卵に取られているからかなぁ。)ということ
  2. 体を透かして見て黒っぽいのは卵持ちが多いということ
  3. 緑っぽいのにも感染が少なかったこと←そもそも中身が緑なの数匹しかいなかったからかもしれない。
  4. 感染しているのは中身にうじゃうじゃいるということ

 

ダンゴムシみたいなのもいたけどなんだろう

残りはそのまま海に放つと生態系がぶっ壊れたりする恐れがあるので塩素で死滅させた。かわいそうだけど。

午後からは、NHKのディレクターの人が打ち合わせみたいなので東京から来た。サンドウィッチマンのお風呂いただきますという企画らしい。ここら温泉多いしなぁ。流儀に従って入るみたいだけど、説明は月夜の蟹ではっきりと覚えてない。

 

いろいろ質問されたりした。で、寄生虫の話に持っていき、ゴンズイの消化管から鉤頭虫がとれたことなどのエピソードを話した。スジエビヤドリムシの固定したやつを持ってきますと言って、電光石火でラボの机の中から取り出して説明した。

名刺ももらったことだし、エビヤドリムシをそのディレクターの人にあげた。多分喜んでいたと思うけど、実際どう感じていたのかは神のみぞ知る。そんなことはさておき、寮の大浴場の説明などもした。ロケは1日だけみたいらしく、来るかどうかはまだあやふや段階らしい。でも、NHKのディレクターさんと話をしたという体験をしたという報酬をもはやいただいている。感謝。

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