るばめばる

あとの3つは何だったんだろう?

6月11日(火)☔

先日落下糞から採取した寄生虫のDNA鑑定したのが返ってきた。塩基配列を張り付けて検索してどのくらい当てはまっているのかで近いところまで絞っていく感じ。90%以上で属は固いらしい。4つサンプルを送ったんだけど、1つは95%。でも残り3つは一つの目盛りに一つの山が来るはずなんだけど来ていなかった。Neogryporhynchus lasiopeiusという条虫に近いということが分かった。調べてみると、カイアシ類→コイやギル→サギのような生活環だった。あとの3つは何だったんだろうとずっと心残り。まぁしょうがない。

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原色日本海岸動物図鑑を手に入れた。というのも、もう使わなくなったみたいで欲しい人はもらっていいとのこと。

中身はこんな感じ。

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時間があったので芥川龍之介の蜜柑を読んだ。

蜜柑を読んでみる。

 疲労や倦怠(けんたい)などで出だし真っ黒な感じで気分も暗くなるし読むのやめよっかなぁって。だけど読み進めていくと不潔な田舎者で不快な思いを感じてさらに沼に落っこちていくような背景があって、コレダイジョウブカヨ???けど、萌黄色(もえぎいろ)春の新芽っぽい色かな?の毛糸の襟巻という語が出てきたくらいから、ちょっとずつ光差し込んできたなぁって。見送りに来た弟たちの労を報いた瞬間もう背景の景色ががらりがらりのがらりんちょ。パッとはなさかじいさんが花咲かすみたいなくらい変わった。同時に主人公の心情も変わったのであろう。私はこの時初めて、云いようもない疲労と倦怠とを、そうしてまた不可解な、不平な、退屈な人生を僅かに忘れることができたのである。

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