るばめばる

アメフラシを解剖した後調理して食べた。

アメフラシ

寄生虫を探しに行く

 

 雄にも雌にもなれるので、2匹が出会えさえすれば種が保存可能。出会うと、

あー、俺雄になるわ。

じゃあ、私雌になる。

感じかな?確か、カタツムリとかも雌雄同体だったはず。基本的にのろのろ動いていて自然界では会う確率がそれだけ低くなってしまうからとかなんとか…諸説あるんだろうけど。今回のアメフラシも雌雄同体。

GWくらいになると、のっしのっしと歩き‽いや、ナメクジのように這ってそこら中に、うじゃうじゃ。もう少しするとラーメンの麺のような形をした卵が現れてくる。

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のしのしと這うアメフラシ

網で捕まえてみた。

 ただすくうだけ。

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ぬめぬめしていた

刺激を与えるとこのような色を吐き出す。

 捕食者である甲殻類の食欲を抑制させる成分が入っているらしい。これが雲の様だから雨降らす…

ちなみに、この紫の汁抗がん剤として研究されているみたい。水は変えておいた。

アメフラシを発泡スチロールの板に乗せ、頭部の両端と腹足の後端部分を待ち針(今回は使用済みの注射器の針を使用した。)この時、全然動く。

背孔周辺の隆起部をピンセットで摘まんで、外側に引っ張りながら、その基部にメスを入れ頭部のほうに向かってゆっくり切開する。

コノトキニセッカイシタナンタイブヲソトガワニヒッパリナガラハシヲハリデコテイスルトヤリヤスイデスョ。

なまこ切った時に出るくらいに海水?体液がドバドバすごい出てきた。内臓を取り出し、エラも取り出した。

こんな感じにシャーレに直接入れるより、ボトルに1/3海水の生理食塩水付近にいれてやり(寄生虫が生きている環境浸透圧に近づける。→死ににくくなる。→見つけやすくもなる。)、その中に観察したい内臓やらを入れてシャバシャバして5~10分放置。その後、上澄みを流し沈殿部分(寄生虫は重いので下にたまっているため)をシャーレに入れて観察する方が見えやすいらしい。

ぴくぴく動いているので寄生虫かと思いきやカイアシ。足が生えていて見た目からして虫だ!と思いきやミズダニ…

雰囲気はこんな感じ。

筋肉部分は調理する

 

塩でぬめりをとった。

お湯に入れた。塩も入れておいた。

ででーん。なんか縮んだ?気のせい?

アメフラシの酢味噌とアメフラシの甘辛煎り付け。

酢味噌は後からアメフラシの独特な苦みが押し寄せてきたけど、あんまり気にならず食べれる。甘辛は酢味噌の後味ほど苦みを感じなかった。

 

参考:解剖・観察・飼育大事典(星の環会)

(c)rubameabru