落下糞から寄生虫
いつも通りにルーチンをしていたら、浮桟橋みたいなところに黒い目玉焼き…(ジュㇽㇼ)よくよく見てみると、(身も蓋もない話ですが)まだ周りの汁が乾ききっていないではないか❢❢
これは、(寄生虫いるかもしれないし)採集するしかないでしょう!ということで、いったんラボに帰ってから、大きさが異なるシャーレ(片方に入れて、もう片方を蓋にするつもりで)とムラを無くすときに使う刷毛(プラスチック製かな)を持ってきた。
躊躇なく回収。このとき、刷毛を1つしか持ってきてなかったことに後悔。2つあると、お好み焼きやパンケーキのように挟み撃ちできてもっとたくさん回収できたのに…まぁ、今度から気を付けよう。
刷毛に着いた落下糞をシャーレに入れる。クッソ汚いとか言っちゃダメ。糞だけに。
蒸留水にしようか生理食塩水にしようか悩むところだけど、糞って体内から出てきたものだよね…ということで、生理食塩水で間違いないという結論に。生理食塩水を入れて、ある程度うんこを復活させる。とこの光景に気が緩んでくるけど、鼻から脳へ刺激が伝わった。そう、匂いも復活してきたのだ。少しだけど。
水で緩めてあげてすぐは、濁流のように一寸先が闇状態だったので、気持ち放置してからあレンズを通した。糞をこうまじまじと見るのは初めてだなぁ。
そんなに簡単に寄生虫なんかいないかぁ。と思った矢先。セル状のものを発見した。画面中央のちっぽけなウズラの卵型のムニムニしてそうなやつ。
シャーレを動かさず、じっと見つめていると、動き始めるではないか。まじかよ。背中がぞくっとした瞬間に体中の血液が50m走でもやり始めたのかというくらいな感情になった。スポイドを使って、小さなスペースへ移動させた。
これ、他にも絶対なんかおるわ。という、確信が込みあがってきた。すると、いた。
これもかなぁと思って睨んでみると、微妙にむにょむにょと動く。
一生懸命生きているんだなぁ。
画面中央の白い空間の右側にいる。ここら辺からやっとこさ目が慣れてきた。
画面中央左上ラ変活用。
条虫みたいなのもいた。
固定より、生かしておきたかったのでPBSでとりあえず見た目の構造から判断して仲間分けをした。
常温でも別に平気だと思うけど、最近、気温も高いので水が腐ってしまうとあまりよくないかなということで、15℃くらいの虫卵保管庫で生かすことにした。
今回は寄生虫からしてみれば採取されてしまったんだろうけど、もし採集されなかったらカピカピになって干からびて死んでいたのかなぁ。海に直接糞が落ちたら海水を泳いだり、漂ったりして貝類に寄生するんだったんだろうけど。詳細は不明。